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シーリング基礎知識

シーリング目地の設計

シーリング材の目地計算は非常に重要です。目地設計(幅・深さ)が正しくなされないと、破断・剥離などの不具合が生じ、最悪の場合には漏水に至る可能性もあります。

目地設計の流れ

目地設計は原則として「建築工事標準仕様書・同解説JASS8 防水工事」に示される流れに沿って行います。JASS8とは、一般社団法人日本建築学会が作成した防水工事標準仕様書です。
①目地に動きがあるかないかを判断してから目地設計に入る
②目地に動きがある場合、目地に発生することが予想される ムーブメント を算定し、必要な目地幅を決定します。
③目地幅に合った深さを決定します。

ムーブメントの種類

目地はムーブメントの大きさによって、 ワーキングジョイント と ノンワーキングジョイント の大きく二つに分けられます。前者は ムーブメント が比較的大きな目地をいい、後者はムーブメントが小さいか、又はほとんどムーブメントを生じない目地のことをいいます。

目地に発生するムーブメントの主な種類としては次の5種類があります。
①温度変化による部材の伸縮→ 温度ムーブメント
②地震による層間変位→ 層間変位ムーブメント
③風による部材のたわみ
④部材の含有水分の変化による変形
⑤部材の効果による収縮
これらの大きさは、目地の種類、部材の種類、大きさ(形状・寸法)、色調、取付状態、暴露される状態(方位・日照)などによって異なります。

シーリング材の目地設計は、総合カタログ「目地寸法の設計」をご覧ください。