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シーリング基礎知識

シーリング材とPCB(ポリ塩化ビフェニル)

目地の動きに対応する弾性シーリング材のポリサルファイド系シーリング材は、1958(昭和33)年に輸入され、1963(昭和38)年に国産化されました。人体への影響を及ぼすPCBは、ポリサルファイド系シーリング材の可塑剤として輸入品時代の1958年から1972(昭和47)年まで用いられていました。
 当時の配合データや採用物件に関する資料はほとんど処分されており、PCBが含有されたシーリング材の生産量を把握することは不可能なのが実情です。

見分け方

1973(昭和48)年以降に施工された建物であれば、PCBはシーリング材に使用されておりません。1972(昭和47)年以前に施工された建物でポリサルファイド系シーリング材の使用が確認された場合は、PCBが使用されている可能性は高くなりますが、可塑剤にPCBを用いていないメーカーや一時的に採用したメーカーなどまちまちであり、PCBが使用されている可能性は100%ではありません。そこからPCBの含有を確認するためには、更に材料を分析する必要があります。

材料判定及びPCB含有分析にかかる費用

1972年以前の建物なら、サンプル採取と材種判定は必ず行ってください。材種判定にてポリサルファイド系シーリング材と判明した場合、PCB含有分析を行う必要があります。

*1 サンプルの採取場所、採取箇所、建物の所在地などによって異なる
*2 建物1物件かつサンプル数8個以内の場合。サンプル数が9個以上の場合は8個増加するごとに1,650円(消費税込)が加算される
*3 納期等により異なりますので、最寄り分析機関にお問い合わせください。
詳細は日本シーリング材工業会のHPをご覧ください。

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