シーリング材の種類
シーリング材は1成分形・2成分形といった製品形態や、硬化の仕方によって種類が分かれます。 シーリング材は水密性・気密性を保持するため、対象となる部材によく接着あるいは付着し、部材とともに連続した不浸透層を形成しなければいけません。そのために、用途に合わせた様々な種類のシーリング材があります。ここでは主に6つのシーリング材を紹介します。- シリコーン系シーリング材
- シリル化アクリレート系シーリング材
- 変成シリコーン系シーリング材
- ポリサルファイド系シーリング材
- ポリウレタン系シーリング材
- アクリル系シーリング材
1成分形と2成分形、硬化の違い
1成分形は、主にカートリッジ式であり、専用ガンに装填してそのまま使用するシーリング材
湿気硬化:空気中の水分と反応して表面から硬化するもの。
乾燥硬化:含有水分又は溶剤が蒸発することによって、硬化するもの。硬化すれば水には不溶となる。
非硬化 :表面は空気中の酸素と反応して皮膜を形成するが、内部は硬化しないもの
2成分形は、基剤と硬化剤を混ぜて使用するシーリング材。
混合反応硬化:基剤の主成分が硬化剤に含まれる触媒によって反応して硬化するもの
シーリング材の成分と概要
・シリコーン系シーリング材
特長:耐熱性、 耐候性 が良い
欠点:目地周辺を撥水汚染する、塗料がのらない
主用途:ガラス回りなど
・シリル化アクリレート系シーリング材
特長:高耐候、高耐久を実現、目地周辺の 撥水汚染 をしない
欠点:シリコーン系と比べ、プライマーが必要
主用途: カーテンウォール ,ガラス回り,タイル,コンクリートなど
・変成シリコーン系シーリング材
特長:塗料がのる、汚染が少ない
欠点:薄層未硬化現象が生じる(MS-2)
主用途:カーテンウォール目地など(ガラスは用途としない)
・ポリサルファイド系シーリング材
特長:表面仕上げ性がよい、接着性が安定している
欠点:高温、高湿時に発泡の恐れ
主用途:石材、タイル目地など
・ポリウレタン系シーリング材
特長:安価である、塗装適性が良い
欠点: 耐候性 が劣る。高温、高湿時に発泡の恐れ
主用途:塗装仕上げ目地
・アクリル系シーリング材
特長:塗装適性が良い、水性であるため安全
欠点:体積収縮が大きい、未硬化時降雨での流失、0℃以下での施工不可
主用途:ALC板間目地、間仕切りなど
シーリング材の種類まとめ
このページでは主に6つのシーリング材を紹介しましたが、油性コーキング材やシリコーン系マスチックなど、シーリング材にはいろいろな種類があります。主な特長と欠点や用途を図にまとめました。